ヘンリー・ミンツバーグの戦略
ポジショニング理論には、4つの大きな課題がありました。
①定量化可能な情報への「集中」に関する懸念
対象企業の質的な差別化要因など、定量化しにくい情報が分析の対象から除外される。
②対象とする「状況」の範囲に関する懸念
中小企業や成熟していない市場をほとんど対象にしていない。
③戦略を策定する「プロセス」に関する懸念
現場の情報を吸収し戦略に柔軟に反映させ、うまく実行させられない可能性がある。
④「戦略」そのものに関する懸念
確立されている戦略パターンを破ることによって勝利するケースが多く見受けられる。
以上の懸念から、ミンツバーグは「学習を通じて柔軟に戦略を変化させていくことが重要だ」と述べています。